

3月3日、冷たい雨の中 、 離宮朝日ホールで行われた 指導者ライセンス 全級 合格者 表彰式に行ってまいりました。
指導者ライセンス、取得したら力がつくだろうな〜と長年頭の片隅にあったものの、ハードルが高くてなかなか 一歩踏み出せずにいました。
そんな折、コロナ 禍での生活にも慣れた頃、ピティナからの通知で、ライセンスの受検項目の一つであるエッセイ(セミナー受講レポート)を提出していたことを知ったのです。
かれこれ20年程前、東邦音楽大学で開催された ショパン国際コンクール審査員アンジェイ・ヤシンスキー先生による「ショパンのマズルカ」についてのセミナーを受けた際、その内容に深く感銘し、家に帰るやいなや高ぶる気持ちをそのままレポートにまとめ提出したのでした。
それが指導者ライセンス上級エッセイに該当するとのことで、ならば残りの項目も!(19個ある受検項目のうち たった一つクリアしただけだったのに😅)と20年越しの挑戦となったのです。
指導力や演奏力を高めたい思いつつ、なかなか行動に移せなかった私の背中を、20年前のレポートが押してくれたのでした。
2022年の春の筆記試験からスタートしたライセンス。
筆記試験の前は夫に過去3年分の問題をダウンロードして全部印刷してもらい、毎晩少しずつ取り掛かりました。
元々和声分析やアナリーゼは好きだったので、過去問を解くのは楽しい時間でした。
また、指導 実技実地試験にあたっては、20曲近い課題曲の楽譜を用意し、e ラーニングの動画を見たり、ネットで調べたりしながら、モデル 生徒さんへのレッスンをシュミレーションしました。
試験当日は、想定外のことも多かったですが、そのお陰で 咄嗟に判断してレッスンを展開すると言う経験をすることが出来ました。
演奏 実技では、他の受検者の方々がとても丁寧に 曲作りをされているのを見て、自分はまだまだ努力が足りないと思うきっかけをもらいました。
そんなこんなで2024年の秋に全級合格するまでの2年半の間に、両親の他界と言う辛いこともありましたが、見守ってくれる魂の存在を感じながら、ひとつひとつに挑みました。
授賞式で金子勝子先生が仰られた「ライセンス 全級合格がゴールではありません。まさにここからがスタートです。」という お言葉に身が引き締まる思いがしました。
生徒さんとのレッスンでライセンスで学んだことを還元していきたいと思います。
4月以降開催される レッスン見学やセミナーにも早速申し込んでいます。
あと何年ピアノ教師としての生活が続くかわかりませんが、(今が丁度折り返し?それともとっくに折り返しは過ぎている?)生徒さんがピアノを通して豊かな気持ちになれるレッスンを目指して1回1回大切にしていきたいです。
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