
ヤマハみなとみらいで開かれたセミナーに参加してきました。
内容は、「アコースティックピアノと電子ピアノとで出来ることの違い」について。
ピアニストの西本さんが、電子ピアノ、アップライト 、そしてグランドピアノ、それぞれの仕組みの違いを実演を交えて説明して下さいました。
ラフマニノフ作曲の「鐘」を、3つの楽器で弾き比べて下さったその場での感想。
「電子ピアノは、打鍵から発音までほんのわずかな時差があるので、次の音への打鍵のタイミングなどコントロールが難しい。また、音色に変化がつけられない。」
「アップライトはキーの長さがグランドに比べて短いので、テコの原理が機能せずフォルテを出すのに身体の使い方をかなり変える必要がある。」
「グランドは、指先から弦の先までが水平なので、自分の身体と繋がっているような感覚でイメージした表現をすることが出来る。」
とのことでした。
自分でイメージした音を楽器を通して表現する、この脳と身体の試行錯誤の作業が知的発達を促すとのこと。
ピアノを習うと頭が良くなると言われる?のは、単に 楽譜を見て指を動かす作業が脳に良い言うことだけではなく、頭の中のイメージを、耳を使って緻密に作り上げアウトプットすると言う日々の作業が、クリエイティブな脳を作り上げるから だそうです。
日頃 上手く言葉にできなかったことを言語化していただき「なるほど〜」と納得。
セミナーの最後は 、受講された先生方とディスカッションタイムでした。
日頃 指導している上での悩みなど、次から次へと、、
共働きのご家庭で、塾や 習い事 沢山の生徒さんにとってのピアノという習い事の位置づけ。
電子ピアノの生徒さんにどう表現力を身につかさせるか、、等
中には 殆どの生徒さんが電子ピアノと言う先生もいらっしゃり、
その先生は、日頃電子ピアノで練習している生徒さんが、レッスンや本番ではグランドピアノで弾かなければならないと言う感覚がどういうものか知りたくて、ご自身が電子ピアノを1年間リースされたそうです!
何と生徒想いの先生!
そう考えると、私の教室の生徒さんの 約7割が アコースティック ピアノであることに感謝したいと思いました。
とは言え、いつまで習い続けるかわからない ピアノ(逆に、長く楽しむ為にはですが!)簡単に高価な楽器を購入出来るものではありませんよね。
そんな中、最近嬉しいことが!
幼稚園児の生徒さんのお母様が、楽器の重要性をご理解くださり、残価買取のリースでアップライトピアノを迎えてくださることになりました。
お母様 「色々調べていたらピアノって素敵だな〜って、知れば知るほど楽器の魅力にはまっちゃいました〜。」と。
それを聞いて本当に嬉しくて感激しました。
H君のこれからが楽しみ!!




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